ニュース NEWS

2022.11.28

犬の鼻腔腺癌(ステージ4)に対し、鼻腔腫瘍吸引術を行った1例

今回ご紹介するのは、先日、10歳を迎えたトイ・プードルの女の子のわんちゃんです。
鼻腔腫瘍(鼻腔腺癌)が発見され、当院で治療を開始して2年5ヶ月になります。
現在は、鼻腔腫瘍の吸引術(超音波乳化吸引装置、サクションフレーザー)を2〜3ヶ月に1回実施しています。
発作持ちのわんちゃんで、時々発作を起こすこともありますが、今も元気に過ごしています。
鼻腔腫瘍の治療におけるスタンダードは放射線治療とされていますが、当院で実施している鼻腔腫瘍吸引術は放射線治療に勝るとも劣らない治療成績を残しています。

2年半前の頭部CT画像(MPR)です。
鼻腔内の腫瘍は鼻骨の融解、眼窩への伸展、鼻咽頭への伸展、篩板の骨融解が認められ、鼻腔腺癌 ステージ4と診断しました。
赤丸で囲んである領域に腫瘍が存在しています。

今回の術前頭部CT画像(MPR)です。
ここ最近は、鼻腔奥の隙間に腫瘍が認められる程度で、初期の頃と比較して、明らかに腫瘍の縮小が認められています。
赤丸の灰色の部分が腫瘍です。先程の画像と比較して黒い領域(空気)が増え、鼻の通りが良くなっています。
このCT画像をもとに手術を行っていきます。

手術を行っている写真です。
鼻に入っている装置が、腫瘍を超音波乳化吸引する装置です。
この他にフレーザーサクションという金属でできた吸引器を併用して腫瘍を吸引しています。

無料駐車場100台完備 アクセスを見る

TEL:059-320-3939 / FAX:059-320-3940

〒510-0943 三重県四日市市西日野町1596

  • 夜間動物緊急診療所のご案内
  • ペットホテル
  • トリミング

PAGE TOP