「がん」ってなんですか?
がんは悪性腫瘍ともいわれます。
私たちのからだや、わんちゃん、ねこちゃんのからだには、たくさんの遺伝子が存在していて、遺伝子による制御によって、細胞を分裂させたりしています。その遺伝子に傷がつくことで、がんのもとになる悪い細胞が生まれます。その時に、がんを抑制する遺伝子の働きがうまくいかない場合や免疫力が低下しているとがん細胞は排除されずに増えていきます。
進行するとどうなりますか?
進行するとがんが大きくなり、からだに悪影響を及ぼすようになります。悪いものであれば、他の臓器にも転移していき、最終的に死にいたらしめる恐い病気です。そのため、早期発見、早期治療が重要と言われています。
最近の死亡原因で一番多いのはがんと聞いたのですが本当ですか?
中高齢(4〜12歳齢)のわんちゃんの死亡原因は、現在、がんがもっとも多いです。それに次ぐ死亡原因としては、心臓病や腎臓病によるものが多いです。ねこちゃんの死亡原因は、感染症や腎臓病によるものが多いため、がんによる死亡原因は一番ではないですが、昔に比べ寿命が延びたことにより、がんを患うねこちゃんもずいぶん多くなってきました。
がんを専門に扱っている病院(獣医さん)ってありますか?
日本では、米国獣医内科学専門医(腫瘍学)のいる病院、腫瘍科をもつ大学付属動物病院や日本獣医がん学会で認定された獣医腫瘍科認定医 1種 がいる病院などが、がん専門あるいはがんを多くみている病院です。
日本獣医がん学会ってなんですか?
動物のがん診療・研究を発展させることを目的に作られた組織です。年に2回(1月、7月)の学会があり、動物とそのご家族のために獣医がん診療レベルの向上を目指し、講演や症例発表などで活発な議論を行っています。
獣医腫瘍科認定医ってなんですか?
日本獣医がん学会がん診療に必要な専門的知識や技術を持っている獣医師です。日本獣医がん学会で定められた講習を受け、年に1回行われる試験で優秀な成績を修めることで認定医になることができます。
また、認定医には認定医1種と認定医2種があります。認定医1種は、2015年1月現在、37名が取得していて、認定医2種は、2014年1月現在、265名が取得しています。
認定医1種と2種って何が違うんですか?
認定医1種の方が2種より上位の認定医であり、さらに高度な専門知識や技術を駆使した診断、治療を行うことができます。まず、認定医2種を取得し、さらに2回行われる試験で優秀な成績を修めることで認定医1種となります。認定医1種の取得者は全国的にもまだ少なく、がん診療において貴重な存在となっています。
この病院には獣医腫瘍科認定医(がん診療専門の獣医さん)がいるんですか?
当院は獣医腫瘍科認定医1種(センター長)と2種(福田獣医師)の取得者が両方いる病院で、腫瘍に対してより専門的な診療を行っています。腫瘍を患ってしまった、わんちゃんねこちゃんの治療に関してご家族と納得のいくまで話し合い、ご家族の希望に応じたベストな治療を提供できるように日々努力しています。必要であれば放射線治療施設などをご紹介し、連携させていただくこともあります。

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